日本近代音楽館レクチャーコンサートシリーズXI
蓄音機で聴く大佛次郎SPレコードコレクション

2023年3月18日(土)
開演 14:00 (開場 13:30)

■お話 杉崎信、金子建志

蓄音機で聴く大佛次郎SPコレクション
「鞍馬天狗」シリーズなどの大衆小説から『パリ燃ゆ』に代表されるノンフィクションに至るまで幅広いジャンルの作品を残した大佛次郎(1897.10.9-1973.4.30)はたいへんな音楽愛好家で、SPレコードを多数所有していました。そのコレクションの大半は1970年に日本近代音楽財団日本近代音楽館に寄贈されています。大佛の歿後50年を記念して、その1600枚を超えるSPレコードコレクションから選んだ数枚のディスクを鑑賞する会を開催します。
再生装置には、日本近代音楽館が所蔵する、ビクター社のビクトローラ・クレデンザを使用します。「蓄音機の王様」と呼ばれた名機です。
講師には、当館の蓄音機の修理・調整をお願いした杉崎信氏と、音楽評論家・音楽学者・指揮者の金子建志氏を迎えます。蓄音機についての概説と鑑賞する曲目の解説や聞きどころなどを中心としたお話を交えながら、SPレコードの音色と往年の名演を愉しむ企画です。
3年ぶりの対面での開催となる日本近代音楽館レクチャーコンサートに、どうぞご期待ください。
日本近代音楽館

杉崎信(マック杉崎)
蓄音機の研究で知られ、国公私立の博物館や研究機関所蔵のものも含めた多数の蓄音機の修理や調整に携わっており、2014年には明治学院大学図書館付属日本近代音楽館所蔵の蓄音機の復元、修理・調整を行っている。また、さまざまな施設や団体より講師として招かれ、蓄音機とSPレコードの魅力を広く伝える活動を続けている。三浦玄樹著『図説世界の蓄音機』(三玄社、1996)を監修。

金子建志
東京藝術大学音楽学部楽理科卒。在学中、音楽理論を柴田南雄に、指揮法を渡邉曉雄に師事、卒業後、指揮法を齋藤秀雄、高階正光に師事。1985年、千葉フィルハーモニー管弦楽団結成。同楽団の常任指揮者として活動する他、市川交響楽団やカメラータ・ユピテル(現在の世田谷交響楽団)、19世紀オーケストラ、アンサンブル花火などの指揮者としてアマチュアオーケストラ活動にも関与。『音楽現代』『レコード芸術』『朝日新聞』の新譜月評を担当。日本レコード・アカデミー賞、審査委員長。武蔵野音楽大学、東京理科大学講師。2016年に大佛次郎記念館によるSPレコードコンサートの講師を務めている。

■入場無料 要予約
■予約受付
電話 東京コンサーツ 03-3200-9755(平日11:00~16:00)
オンライン予約 Peatix http://lectureconcertseries.peatix.com
主催 明治学院大学図書館付属遠山一行記念日本近代音楽館
制作協力 東京コンサーツ