山澤慧 Kei Yamazawa

チェロCello

東京藝術大学附属高校、同大学を経て、同大学院修了。 大学卒業時に同声会賞受賞、大学院修了時に大学院アカンサス賞受賞。 

2012年、第10回ビバホールチェロコンクール第3位、第17回コンセールマロニエ21弦楽器部門第2位。2013年、第2回秋吉台音楽コンクールチェロ部門第1位。 2014年、第11回現代音楽演奏コンクール“競楽XI”第1位、第24回朝日現代音楽賞受賞。 

1回(2013年)宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟 新進演奏家国内奨学生。 

音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子の各氏に師事。  

2017年には文化庁新進芸術家海外研修員として、フランクフルトにてアンサンブル・モデルンのチェロ奏者、ミヒャエル・カスパー氏のもと研鑽を積んだ  

 東京都町田市出身。藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。 

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山澤慧は子どもの頃から好奇心旺盛。今、その好奇心はチェロの可能性の探求に向かっている。  

演奏活動の核としてあるのは、古典作品の勉強を地道に重ねることと、20世紀以降に書かれたチェロ作品を次の時代へと弾き継いでいくこと。  

2020年東京オペラシティ「Bバッハからコンテンポラリーへ」に登場。バッハの無伴奏チェロ組曲と6名の同時代の作曲家による新作を組み合わせた野心的なプログラムを披露した。その演奏はウェブ音楽批評誌『Mercure des Arts』の丘山万里子氏により、「聴衆は現代の新しさとバッハの新しさの往還をブランコのように楽しめる」「山澤のヴィルティオジテと感性がなければ生み出しえないブランコ遊戯で、こういうコンサートを仕掛け、やってのけるその才知技量、さらに、作曲界若手への創造喚起力、起爆力に大きな賛辞を贈りたい」と絶賛された。  

2015年以降、20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみを集めたリサイタルシリーズ「マインドツリー」を毎年開催。2020年からは同シリーズの一環として、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲をテーマに据えたプログラムを6ヶ年計画で展開している。  

20世紀に書かれた邦人作曲家によるチェロ作品演奏してアーカイブ化、未来に弾き継いでいきたいという野心を持ち、20212月に「邦人作曲家による作品集」と題したリサイタルの第1回を、実験的な表現活動の発信地であるトーキョーコンサーツ・ラボで開催した。このリサイタルもシリーズ化し、1回のペースで展開していく。

また近年はダンサーとの共演など、異分野との協働にも意欲的に取り組んでいる。2022年11月の「文体練習」-チェロとダンスによる-(中川統雄新作・世界初演 於 トーキョーコンサーツ・ラボ)、2023年2月の「チェロと仲良くなるコンサート」(日本チェロ協会主催 於 サントリーホールブルーローズ)では、コンテンポラリーダンスとの共演に挑戦、新たな境地を拓いた。

ソロ活動のかたわらオーケストラとの共演も数多く、20192月には「明日を担う音楽家たち」公演にてルトスワフスキチェロ協奏曲を東京シティ・フィルと共演。202011月には飯森範親指揮、日本センチュリー交響楽団とベートーヴェンの三重協奏曲を共演、 2022年6月にはジョルト・ナジ指揮、藝大フィルハーモニア管弦楽団とリゲティのチェロ協奏曲を共演した。

またアミティ・カルテット、カルテット・オリーブ、チェロアンサンブルXTCなど、多くのグループのメンバーとして活動している。  

写真:進藤綾音

Born in Tokyo, Yamazawa is principal cellist of the Philharmonia Orchestra of the University of the Arts and contract principal cellist of the Chiba Symphony Orchestra.  

 After graduating from the Tokyo National University of Fine Arts and Music, he completed his graduate studies there.   

As an overseas trainee of the Agency for Cultural Affairs, he studied under Michael Kasper, a cellist of Ensemble Modern in Frankfurt.   

In addition to his solo activities, he has been a guest performer with orchestras such as the Tokyo City Philharmonic and the Century Orchestra of Japan. 

He is also a member of the Amity Quartet, Quartetto Olive, Cello Ensemble XTC, and many other ensembles.   

The core of his performance activities is to steadily study classical works and to pass on cello works written after the 20th century to the next generation.   

Since 2015, he has been presenting an annual solo recital series called “Mind Tree,” featuring only unaccompanied cello works written after the 20th century, and from 2020, as part of the series, he will present a six-year program focusing on J.S. Bach’s unaccompanied cello suites.   

In 2021, he has launched a concert series called “A Collection of Works by Japanese Composers” with which he aims to make an archive of main cello works composed by Japanese composers after the 20th century. 

photo credit: Ayane Shindo

 

 

 

 

 

 

  

 


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スケジュールSchedule

  • 呉シック音楽祭2025 tentation de bleue〈12挺が放つ迫力のチェロ・サウンド〉

    2025年2月2日(日) 14:00 呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)
    ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第5番/J.Sバッハ:シャコンヌ/オッフェンバック:ホフマン物語~オランピアのアリア 他

    vc:海野幹雄 川岡光一 三森未來子 西山健一 玉川克 奥田なな子 髙橋麻理子 西牧佳奈子 武井英哉 山澤慧 灘尾彩 黒川実咲/sop:大森智子

  • 西村朗 トリビュート・コンサート

    2025年9月24日(水) 19:00 東京オペラシティ コンサートホール
    西村朗:ピパ 〜3本のギターのための、覡 〜十七絃箏と打楽器のための、マナ I 〜12人のチェロ奏者のための、独奏チェロのための悲歌、弦楽四重奏曲のための七つの断片と影、ケチャ 〜6人の打楽器奏者のための

    vn:成田達輝/vc:山澤慧 任キョンア 上村文乃 北嶋愛季 下島万乃 竹本聖子 中西圭祐 原宗史 細井唯 新倉瞳 矢口里菜子/per:會田瑞樹 岩見玲奈 大場章裕 大家一将 篠田浩美 日比彩湖/gt:岡本拓也 徳永真一郎 松田弦/十七絃箏:中島裕康/他