公益財団法人サントリー芸術財団（代表理事・堤 剛、鳥井信吾）は、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈る「佐治敬三賞」の第18回（2018年度）受賞公演を「第三回 伊左治直（いさじ すなお）個展～南蛮劇場」に決定しました。
1968年生まれ。1995年東京音楽大学大学院修士課程修了。在学中、作曲を西村朗に、中世西洋音楽史を金澤正剛に師事。日本音楽コンクール第1位、日本現代音楽協会作曲新人賞、芥川作曲賞、出光音楽賞、佐治敬三賞を受賞。
これまでの主な活動としては、ラジオ・オペラ「密室音響劇《血の婚礼》」の制作、「南蛮夜会――伊左治直個展」開催、「ジャック・タチ・フィルム・フェスティバル」でのオープニングライブ、現代音楽祭「Music From Japan」（ニューヨーク）にて2度の招待作曲家就任、Festival Atempo Caracas への招待と作品発表などがある。いわゆる”現代音楽”作品だけでなく、ヴォクスマーナ定期公演への毎回のアンコールピース提供やピアノ作品《魔法の庭》などの、”調性”のある小品も多い。サントリー芸術財団（前・サントリー音楽財団）主催のもと、2005年に「対話する作曲家――伊左治直」、2012年には「TRANSMUSIC 音楽のエッセンツィア “現代音楽の楽しみ方” 作曲家 伊左治直を迎えて」（いずみホール）が開催された。近作には雅楽作品《紫御殿物語》、声明・謡・民謡・ポップスの共演と映像による《ユメノ湯巡リ声ノ道行》、鼓童とオーケストラのための《浮島神楽》などがある。2018年には自ら主催した「第三回 伊左治直 個展 ～南蛮劇場」により第18回（2018年度）「佐治敬三賞」を受賞した。
日本史、民俗学、時代劇、サッカー、ブラジル音楽、映画などへの興味とその影響から、声、即興、パフォーマンスを取り入れたユニークなスタイルの作品を数多く発表し、しばしば自身も出演する。
なお、頻繁に間違えられるが「伊佐治」や「伊左地」ではなく「伊左治」が正確な表記である。
2017年12月から月に1度、3か月にわたって音楽情報サイト「Mercure des Arts」にてリレー形式のエッセイ「五線紙のパンセ」を連載。第1回はこちらでお読みいただけます。
Born in 1968, Isaji received his Master’s degree from Tokyo College of Music in 1995. During his studies, he studied composition under Akira Nishimura and medieval Western music history under Seigo Kanazawa.He won the first prize at the Japan Music Competition, the New Composer Award of the Japan Society for Contemporary Music, the Akutagawa Composition Award, the Idemitsu Music Award, and the 18th Saji Keizo Prize.
His major activities so far include the production of the radio opera “Bodas de Sangre“, the holding of the “Nanban Night Party – ISAJI Sunao Solo Exhibition”, the opening live performance at the “Jacques Tati Film Festival”. Under the auspices of the Suntory Foundation for the Arts (formerly the Suntory Music Foundation), he was invited to participate in the “Dialogue of Composers: ISAJI Sunao” in 2005 and the “TRANSMUSIC Music Essenzia: How to Enjoy Contemporary Music”- with the Composer ISAJI Sunao” in 2012, both of which were held at Izumi Hall (Osaka). His recent works include “Murasaki Goten Monogatari,” a gagaku piece; “To The Way of The Voices Touring Hot Springs Dreamingi,” a collaboration of shomyo, chant, folk song, and pop music, and video; and “Ukishima Kagura,” for “Kodo Taiko Performing Arts Ensemble” and orchestra.
Influenced by his interest in Japanese history, folklore, period drama, soccer, Brazilian music, and film, he has created a number of works in a unique style incorporating voice, improvisation, and performance, and often performs himself.
公益財団法人サントリー芸術財団（代表理事・堤 剛、鳥井信吾）は、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈る「佐治敬三賞」の第18回（2018年度）受賞公演を「第三回 伊左治直（いさじ すなお）個展～南蛮劇場」に決定しました。
